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Saturday, February 26, 2005

人事をアウトソーシングする予定はございませんか?
就活で見た会社のダメな説明会

ここ一月ほど放置状態だったのですが、就活で忙しく書く気力がまったく無くなっていたのでした。やはりブログはパソコンに向かってプログラムをしている時にふと寄り道をするつもりで書き始めるのが一番です。そして少しのつもりがなぜか長文に、それも忙しい時程。

で、説明会にでて気になった就活ネタを少し。

部長1:「我が社は素早い意志決定を標榜し、近年それにむけて努力しております。」
部長2:「今の話しに追加しますと....。」
学生:「永久にスピーディーな意志決定なんてできるようにならない会社だよ、ここは。」

司会:「ほんとはもっと時間があれば会社の具体的な業務などを紹介したいのですが...」
学生:「会社の概要と小学校の国語の感想文みたいなくだらないグループワーク(評価の対象外)に3時間もついやしたのはお前だろ?」

若手:「当社で嬉しいことの一つは新入社員全員に最新のパソコンが与えられることかな。」
学生:「パソコンは何年遅れでもいいからパワポに写ってるその500円ぐらいのチープなキーボードとでかいCRTディスプレイを変えてくれよ(プログラマーにとってはファンがうるさくなるだけで何の役にも立たない最新のCPUよりも腱鞘炎を防いでくれる1〜2万円のタッチの良いキーボードと目の疲れを防いでくれる高品質の液晶ディスプレイの方がうれしい)。」

社長:「最近はインド人プログラマーの方が優秀で単価も安い。社員は給料を上げてくれというが少なくとも能力がインド人以上でなくては話しにならない。....中略
...ところで採用だが当社ではプログラムしかできない人材は必要としていない。コミュニケーション能力を重視する。」
学生:「コミュニケーション能力で採用して、一流大学の専門過程を卒業したインド人プログラマーに勝てりゃ世話ねーよ。」


いやー思い出すだけでもいろいろあります。まだまだ今後も追加していく予定です。それでは最後にどなたか会社説明会にこれから出る方は以下の質問をしていただけませんか?

司会者:「それでは最後に質問される方は挙手をお願いします。」
学生:「お話しありがとうございます。ところで貴社では人事をアウトソーシングされる予定はございませんか?」

Thursday, February 03, 2005

人口減少下での移民受け入れは危険だと思う。

Yahoo に外国人労働者の拡大検討 入管基本計画の骨格公表ってのがでていたのを切り込み隊長の所で知ったのですが、これって今の日本の人口構成から考えると危険だと思います。

下の図を見ればわかりますが、日本の少子高齢化問題の特徴は出生率の問題だけじゃなくて団塊の世代とその子供の団塊ジュニアがすごく多くておおきなコブになっているってことなのです。

で、今から引退しようとしている団塊の世代の福祉をどうするかっていう問題がでてきているわけです。

えー、つまり出生率がどうなろうが今後20年間は団塊の世代をグラフの0〜50歳ぐらいの人達でささえなければいけないわけです。

つまりいまさら出生率を増やしても手遅れ、むしろ子育ての負担が増えるぶん団塊の世代の福祉へ回せるお金は減ります。

population
2005年度年齢別人口(男女計、概算値)。Y軸の単位は万人

で、そこで移民。単刀直入に言えば団塊の世代〜団塊ジュニアが死ぬまでの間の福祉をどうにかそれで支えましょう。っていう話し。

でもちょっと待って下さい。その時の移民と従来からの日本人の人口比率はどうなっているの?と思うのです。移民を打ち切ってもその子供はいるでしょうし、気づいたら日本の人口のかなりの部分を占めていたってことになるのではないでしょうか。

政府もこういうことを言い出すなら、予想される将来の年齢別の移民と従来から住んでいた日本人との構成比率のグラフを出してもらわないと恐くて賛成もできないなーと思います。

あと、日本の出生率は世界最低レベルってことを考えると、人口減少が日本ほど激しくないヨーロッパの国々でも移民が問題となっていることをみるとやっぱり無理だと思います。

ここはやっぱり政府に「10年前から考えておいてお金を貯めておくべきでした。でもこれから人口減って使う人もいなくなるってのに公共事業でハコ物をいっぱい造ってお金がすっからかんになっちゃいました。あと2、30年は経済が縮小を続けますがひたすら耐えて乗りきりましょう。」ってアナウンスしてほしいものです。

そうすれば適切な公共事業の規模や分野も見積もれるだろうし、国民も「ああ、俺はいま20だけど、じじいになるまでは経済が良くなることも負担が軽くなることもないのか。」って考えれば子供にすべてを託す気になって出生率も回復してくるかもしれません。

良い方向に考えれば少子高齢化の問題は団塊の世代が亡くなり始める2、30年後まで待てば確実に良い方向に向かいだすのだから先の見えない問題ではないので計画を立てることが大事だと思うのですが。

P.S 今回の話しは


「人口減少経済」の新しい公式—「縮む世界」の発想とシステム


からのものが結構入っています。僕が書いていることよりももっとしっかりしたことが書いてあるので、「少子高齢化ー出生率回復すればすぐ解決!!」 とか思ってる人はぜひご一読下さい。目から鱗が落ちます。